書き物2.『Alone』
ひとり歩いた
見知らぬ街の交差点
かすれた止まれの文字
なにかも知らない、白い景色
僕は、私は歩いた
見知らぬ街の小道
見上げれば広がる青空
新しさを求めて歩んだ、分岐点
悩んで、迷った、気持ち
一度立ち止まって、目を閉じた
小鳥の囀り
風のささやき
車の走る音
子どもたちの楽しそうな声
高い空から聞こえる飛行機の飛ぶ音
電話で話す声
どこからか流れている音楽
いつも歩いていたら気づくことはない
たくさんの音
上下左右あちこちから聞こえていた
忘れていたいろんな音
立ち止まらないと気づかなかった
焦り、迷い、苛立ち
空虚、虚無
これまで見えていた世界は靄がかかったような
はっきりとしない景色だった
でも、今は足を止めた
すべてを地面において深呼吸
すぅっとからだから荷物をおいた
目を開けてあたりを見渡した
これまで見えていた景色
見知らぬ街の景色
最初は不安を感じていた景色
でも、不安な気持ちは
羽ばたく音とともに空へと消えた
焦りの気持ちは周りを見えなくしていた
見知らぬ交差点、坂道、小道
立ち止まってよく見れば
進むべき道は見えていた
ひとり悩んで迷いこんだ街
周りを見渡したら
そこには、仲間が
家族が、大切な人たちが
大丈夫かい?と手をかしてくれていた
霧に覆われていたかのような
見知らぬ街は、昔、見たことがある景色だった
迷い道を引き返すこともひとつの道だった
でも、知らない道なら、教えてもらえばよかった
これまで見てきた景色は、知ってる景色に染まった
僕は、私は、歩いた
知っている道、坂道、交差点
歩みを進めてたどりついた
知らなかった新しい景色
そこには新たな世界、出会いが広がっていた
今目の前に広がる景色
モノクロームのようにみえていた世界は、
あざやかな彩りに満ちている
ひとりだった自分は、新しく歩みだす
ひとりではなく、みんなとともに
僕達、私達は歩いた
人生という、道を切り開ける世界を
前を向いて、歩み続けていく
その先に、進むべき道を
自分の力で選ぶため
示すために
僕は、私は歩いた。
ひとりではないことに気づいた
新しい道に出会った
もう迷うこともない交差点
焦ることなどない分かれ道
今日はここまでと帰り道
おかえりと声をかけてくれるなじみの声
ただいまとこたえてまた進む
よく知る道に交差点
ただまっすぐにうちにかえろう
扉を開けば、また明日
僕は、私は、帰った。
『Alone』あとがき
今回は、『Alone(ひとり)』をテーマに書いてみました。
前回の空とは違って、自分が見ている世界がその時、どういった感情でどう映るのか?
それを考え、思い浮かべながら書いてみました。
街の中で目を閉じると本当にいろんな音が聞こえてきます。
知っている街、初めて訪れた街。それぞれで見て感じる景色と、音で感じる景色。
また違った世界が見いだせるような気がしています。
最後まで読んでくださりありがとうございました。

